MRI検査とCT検査の違い

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MRI検査とCT検査の違いとは?

MRI検査とCT検査の違いとは?

CT検査とMRI検査はいずれも体の内部を詳しく調べるための画像検査です。
見た目が似ているため混同されがちですが、使用する技術や得意とする領域には大きな違いがあります。
神戸市灘区・六甲駅のふくしまクリニックでは、症状や目的に応じてCT検査・MRI検査のいずれにも対応しており、それぞれの特徴を踏まえたうえで最適な検査をご提案しています。

CT検査とMRI検査の基本的な違い

使用する技術と原理

CT検査は「Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)」の略で、X線を利用して体の断面を撮影する検査です。
短時間で広い範囲の撮影が可能で、動きのある臓器や空気を多く含む肺の撮影にも適しています。
一方、MRI検査は「Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像診断)」の略で、強力な磁場と電波を使って体内の状態を画像化します。
放射線を使用しないため被ばくの心配がなく、軟部組織や神経、血管などの評価に優れています。

得意とする部位・検査時間

CTは骨や肺、石灰化などの硬い組織の描出を得意としており、10分ほどで撮影が完了します。
MRIは20〜60分程度と時間はかかりますが、脳や脊椎、関節などの軟部組織や血管の状態を詳しく調べることができます。
このように、使う技術も得られる情報も異なるため、症状や目的によって選ぶべき検査は変わります。

CT検査の特徴と注意点

広範囲を短時間で調べられる

CT検査は、短時間で体内の広い範囲を撮影できることが大きな特徴です。
頭部CTでは脳出血や古い脳梗塞、胸部CTでは肺がんや炎症、腹部CTでは肝臓や膵臓、腎臓などの異常を確認できます。
また、内臓脂肪の測定など生活習慣病リスクの評価にも活用されます。

被ばくや描出の限界にも配慮を

CTはX線を使うため、わずかながら放射線被ばくがあります。
安全性に配慮されていますが、繰り返し撮影する場合は医師と相談しながら検査の必要性を判断しましょう。
また、骨や空気を含む部位の撮影には適していますが、脳や神経など軟部組織の微細な変化を捉えるにはMRIのほうが適している場合があります。

MRI検査の特徴と注意点

被ばくの心配がなく、軟部組織の描出に優れる

MRI検査は放射線を使用しないため被ばくの心配がなく、妊娠中の方でも医師の判断のもとで検査を受けられる場合があります。
脳や神経、関節などの軟部組織の評価に優れており、脳梗塞や脳腫瘍、脳動脈瘤、子宮筋腫や前立腺がんなどの診断に役立ちます。
造影剤を使わずに血管を描き出せるのも特徴です。

検査時間や体内金属への注意が必要

検査時間や体内金属への注意が必要

MRIは20〜60分程度と撮影時間が長く、装置内部が狭いため閉所が苦手な方は不安を感じることがあります。
事前にご相談いただければ、リラックスしやすい方法をご提案することも可能です。
また、ペースメーカーや人工内耳、金属製のクリップなどを体内に装着している方は検査が受けられない場合があります。
該当する方は必ず事前にお知らせください。
MRIは高精細な画像を得られる反面、わずかな体の動きでも画像がぼやける可能性があります。
検査中は静かに横になっていただくことが大切です。

電話078-803-8606

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