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手足に力が入らないときは要注意です
「急に手足の力が入らなくなった」「片側だけ動かしづらい」「握る力が弱くなった気がする」
このような症状は、筋肉や神経、あるいは脳の異常によって起こることがあります。
特に脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患は、発症から時間が経つほど回復が難しくなるため注意が必要です。
一方で、神経の圧迫や筋肉の異常、ストレスが一因となることもあります。
どの場合も、早めに原因を確認することが大切です。
このような症状はすぐに受診してください
次のような症状がある場合は、重大な病気の可能性があります。
できるだけ早く当院までご相談ください。
- 突然、片側の手や足に力が入らなくなった
- 顔の片側が下がる、口角がゆがむ
- 言葉が出にくい、ろれつが回らない
- 手足のしびれや感覚の低下がある
- 激しい頭痛やめまい、吐き気を伴う
- 視力の低下や物が二重に見える
- 力が入らない状態が数時間〜数日続く
これらの症状がある場合、脳卒中（脳梗塞・脳出血）や一過性脳虚血発作（TIA）の可能性があります。
発症直後の対応が、その後の回復を大きく左右します。
手足の力が入らないときに考えられる主な原因
手足の力が入らなくなる原因はさまざまで、大きく分けて以下のようなものがあります。
脳の病気（脳梗塞・脳出血・脳腫瘍など）
脳の運動を司る領域に障害が起こると、片側の手足が動かしづらい・力が入らないといった症状が現れます。
脳梗塞や脳出血では、麻痺や言葉の障害、しびれ、視覚の異常を伴うことが多く、発症からの時間が治療効果に直結します。
また、脳腫瘍の場合は、腫瘍がゆっくりと大きくなるにつれて症状が進行し、頭痛や吐き気、けいれんを伴うケースもあります。
神経の圧迫（頚椎症・椎間板ヘルニアなど）
首や腰の神経が圧迫されることで、手や足に力が入りにくい・しびれるといった症状が出ることがあります。
加齢に伴う骨や椎間板の変形、長時間のデスクワークや姿勢の悪さによる負担が原因となるケースが多くみられます。
特に頚椎症では、首を後ろに反らすと腕のしびれが強くなることがあり、腰椎ヘルニアでは片足の力が抜けるような感覚が出ることもあります。
筋肉の異常（ALS・多発性筋炎など）
筋肉そのものやそれを動かす神経に異常が起こると、少しずつ筋力が低下し、日常動作がしづらくなることがあります。
筋萎縮性側索硬化症（ALS）では、手足の筋肉がやせていき、力が入らない・物を落としやすいなどの症状が進行的に見られます。
一方、多発性筋炎のように炎症が関与する病気では、発熱や倦怠感、筋肉痛を伴うことがあります。
こうした病気は進行性であることが多く、早期発見と専門的な治療が不可欠です。
末梢神経障害（糖尿病・ギラン・バレー症候群など）
脳や脊髄から離れた末梢神経が障害されると、感覚が鈍くなる・しびれる・力が入りにくいといった症状が出ます。
糖尿病による神経障害では、手足の末端から徐々に症状が進行し、知らないうちに筋力低下が起こることもあります。
ギラン・バレー症候群のような自己免疫性疾患では、感染後に急激な筋力低下が起こり、数日で歩行困難に至ることもあるため注意が必要です。
心因性（ストレス・自律神経の乱れなど）
検査で明らかな異常が見つからない場合でも、強いストレスや不安、過労などが原因で一時的に力が入りにくくなることがあります。
過度な緊張状態が続くと、自律神経のバランスが乱れ、筋肉がこわばったり反応が鈍くなったりすることがあります。
手・足の力が入らない時の対処法
手足に力が入らなくなったときは、焦らず次のように対応しましょう。
無理に動かさない
症状が出ている手足を無理に動かすと、転倒やけがにつながるおそれがあります。
まずは安全な姿勢で安静にし、できるだけ動かさずに過ごしてください。
片側だけの麻痺なら救急要請を
顔のゆがみや言葉のもつれを伴う場合は、脳卒中のサインである可能性があります。
この場合は迷わず救急車（119番）を呼びましょう。
しびれや倦怠感が続く場合は受診を
急に力が抜ける、同じ部分が何度もだるくなるなどの症状が続く場合は、早めに検査を受けてください。
特に糖尿病や高血圧などの生活習慣病がある方は、神経の障害が進行していることもあります。
生活習慣を整える
軽度の筋力低下や神経疲労が原因の場合は、睡眠不足・ストレス・姿勢の悪化などが関係していることがあります。
バランスの良い食事、十分な休養、ストレッチを意識することが予防につながります。
手足の力が入らないときは当院までご相談ください
手足の力が入らない症状は、脳や神経の異常を知らせる大切なサインかもしれません。
神戸市灘区・六甲駅近くのふくしまクリニックでは、MRIを中心とした精密な画像検査を行い、脳や神経の状態を詳しく調べています。
オープン型MRIを導入しており、閉塞感が少なく快適に検査を受けていただけます。
平日だけでなく土日も検査対応を行っておりますので、症状が気になる方はお気軽にご相談ください。
「最近、片側の手に力が入らない」「足がふらつく」と感じる場合は、そのままにせず一度検査を受けてみましょう。